議員の責務とは、行政職の運営や事業の実施が、民主的になされているかどうかを批判し監視すること

こんにちは。
舞鶴市議会議員の鴨田秋津です。

先日の毎日新聞の記事について書きます。
多々見市長は10月20日の定例記者会見で、11月13日告示の市議選について「この町を元気にしていこうという人(候補者)を応援していきたい。批判をしても何の役にも立たないと私は思う」などと語った。という記事が掲載されました。

全国町村議会議長会が編集している「議員必携」という地方議員にとって基礎中の基礎となるバイブル書があります。そのバイブル書の中で「議会の使命と議員の職責」にはこのように書かれています。

「首長、議会ともに住民の直接選挙で選ばれた機関であり、互いに独立し、対等の立場と地位にあることを十分理解しなければならない。

このような地位に立つ議員の使命は2つ挙げられる。

第一は、市長の具体的政策を最終的に決定すること(賛成か反対か)

第二は、行政職の運営や事務処理ないし事業の実施が、すべて適法・適正に、しかも公正・効率的に、そして民主的になされているかどうかを批判し監視することである。

「民主的になされているかどうか批判し監視すること」が議員の責務なのです。それをするために互いに独立することが重要です。


市長には、予算編成権と予算執行権という強い権限があります。

●予算編成権
皆さんからの税金を「どの事業にどれだけお金を配布するか」を決めること。

●予算執行権
その予算を執行(使う)こと。

つまり市長の権限は非常に強いわけです。議会には予算編成権も執行権もありません。

しかしながら、市長が提案する予算を最終的に決定するのは住民の代表である議会です。
市長が提案する予算や条例などが、市民にとって有益ではないと判断した際は、
予算を否決することができます。だからこそ議員と市長は対等であり独立しています。

市議会議員候補者の中には、市長推薦を貰う候補予定者が散見されますが、「市長から応援される」ということは、前述の通り、批判し監視することができなくなる恐れがあります。

行政が誤った際は批判し、監視しなければ、議員は役目を果たしたことになりません。

もちろん、反対一辺倒は駄目ですよ。
議員は市長の足を引っ張るためのものではありません。
良いものも多くあるわけですから、それはしっかり良いと理由を述べて評価します。

これを是々非々と言います。

私はこの議員として当たり前の役割を、引き続き果たしていきたいと思います。

それではまた。