医師の割り振りは総理大臣でもできない??まいづる市議会だよりNo177の記事に対する問い合わせ。

こんばんは。舞鶴市議会議員の鴨田秋津です。
早速ですが、表題の通り、問い合わせが数件ありましたのでお答えします。

問い合わせ内容は、令和3年11月9日発行のまいづる市議会だよりNo177にて、9月定例会における私の代表質問の記事が「なぜ医療についてなのか?」というものです。

改めて令和3年9月定例会において私がどういった質問したか。要旨を記載します。

1  本市における地域医療の現状と課題について

      ⑴  医師の不足について
      ⑵  医師を獲得するための市長の役割について
      ⑶  不足する周産期医療について
      ⑷  新型コロナウイルス感染者に係る本市の医療体制について
      ⑸  将来を見据えた持続可能な医療体制について

2  市役所運営について

      ⑴  女性活躍推進法による女性職員の管理職について
      ⑵  職員の育成と若手職員の活躍推進について  

3  市長の政治姿勢について

      ⑴  市長の振る舞いについて
      ⑵  反省と検証に基づく施策の展開について

動画はこちら
https://youtu.be/qpJ74mPfqGI?t=5426

3の市長の政治姿勢についての質問で、議会で意に沿わない質問をする議員に対し、寝ているようなふさぎ込む動作をする、笑う、ヤジを飛ばす、礼をしないなどの言動があまりにも目につくから改めていただけますか?と問うたわけですが、この質問が市民の皆様から大きな反響をいただいたことから、なぜその部分を記事にしなかったのか?もしかすると議会内で圧力がかかったのか?という心配の問い合わせでした。

結論から申しますと、その心配にはまったく当たりません。もし圧力がかかったとしてもそんなものに屈するほどヤワではありません。

さて、この市議会だよりに言及したことはなかったのですが、実はこの便りは議員自らが作っております。議会報編集部会という部会がありまして、部会に所属している議員が編集を担っています。

例えば今回の代表質問の記事では、どの会派も統一で390文字以内と決めていて、自分がおこなった質問のどの部分をピックアップして議会だよりに載せるか。すべて質問した議員自らが判断し、原稿を作ります。

つまり今回の記事も僕自身がこの記事を選び、僕自身が執筆しています。

なぜこの記事を選択したのか。質問のなかでも発言していますが、「舞鶴市シティブランディングプロジェクト」が昨年実施した、市民アンケートの調査結果が公表されております。そのなかで、「市が実施している施策で、あなたが期待しているものは何ですか?」といった問に対して、第一位に挙げられたものが医療だったためです。つまり市民にとって医療問題は大きな関心ごとであり、期待をしていることから、医療の問題を議会だよりに取り上げました。

医療については多岐に渡って質問していますが、市長の公約が実現できていないという質問とその答弁を記事にしました。

以下議会報の鴨田の代表質問についての全文

(質問)
市長は、どの病院のためにも医師の獲得に奔走すると宣言され平成23年に当選された。ところが平成30年までの7年間で15名減っている。本市公的4病院の常勤医師数の合計は何名か。また公的病院の医師は足りているとお考えか。

(答弁)
令和3年4月現在で95名。平成に入り近隣地域の病院が充実し、流入患者が減少した。本市の人口減少も伴い、医師数も縮小した。一概には言えないが近隣と比べても一定数確保している。

(質問)
日本の医師数は年々増加している。私たち中丹医療圏全体でも増えている。市長が言う近隣の医療が充実し、需要が減った。人口が減るから患者も減る。結果として医師の数が減るとの理屈は舞鶴だけ該当するのか。

(答弁)
専門医制度の進展で医師は足りない。医師の働き方改革も進み、沢山働けない時代、やり繰りするためには何かを我慢しなければならない。医師の割振りは総理大臣でもできないと思う。

この質問は令和3年9月16日付けの京都新聞でも取り上げていただきました。
有料記事ですが。https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/638926

医師の獲得は自分ではできないと議会で初めて認めたことになります。つまり自身の公約は達成できないと認めました。

また「医師の割り振りは総理大臣でもできないと思う。」との発言の意図も分かりません。総理にもできないから、自分にも当然できないと仰りたいのでしょうが、医療に長年従事した医師として選挙に出馬し、公約として掲げた医師の確保が結果的に達成できていない事実に対し、どう考えているのかを今回問うたのです。多くの市民が期待していたことが達成されていない事実に、真摯に向き合っているのかを尋ねたのですが、その答えが「総理にもできない」では、市民への誠意が感じられません。

そういったわけで、今回心配の声をいただきましたことをきっかけにブログ記事しましたが、その他の質問に対する答弁についても検証と反論をブログで発信していきますので、お目通しいただければ幸いです。

まいづる市議会だよりNo177 下記URL参照(4ページをご覧ください。)

https://www.city.maizuru.kyoto.jp/sigikai/cmsfiles/contents/0000009/9181/177.pdf