3年振りに「 市民と議会のわがまちトーク」を開催しました。

こんにちは。舞鶴市議会議員の鴨田秋津です。
毎年開催を検討するもコロナ禍で見送る年が続きました。前回2019年の開催模様はこちら

4つの常任委員会ごとに開催し、それぞれの委員会で選定したテーマに沿って議論。

4月17日(日) 高齢者の自立と生活支援サービスの充実について
4月17日(日) 13 時 30 分~15 時 00 分  家庭教育を支える仕組みづくりについて
4月24日(日) 10 時 00 分~11 時 30 分  農業の担い手確保について~「もうかる農業」にするためには~
4月24日(日) 13 時30分~15 時 00 分 公共交通を維持していくために何が必要か

 

市民の皆様との意見交換を行い、それらをまとめて政策に結び付け、議会として市長に提言する目的があります。皆さんの緊張を緩和し、誰もが本音で議論できるようワークショップ形式を採用しています。各テーブルに5人程度で班分けし、議員がファシリテーターとして進行。

私が所属する産業建設委員会では、建設、観光、農林水産業などを所管していて、今回は「農業の担い手確保について~もうかる農業にするためには~」がテーマ。

高齢化、担い手不足は耕作放棄地の増加などに結び付いており、我が国の食糧自給率の更なる低下に拍車を掛けていくことに繋がると危惧します。私の班では高校生からプロの方まで、それぞれのお立場で本当に多くのご意見をいただきました。以下ざっくりと抜粋しますと、

■なぜ儲からない?その要因(課題)は?

・販路が狭い
・作物の価格が安定しない
・有害鳥獣による被害が多い
・天候や災害など自然に左右される
・農機械や肥料の価格が高い等々

■出た要因(課題)に対してどうしたら解決できるか?

・儲かる作物を作る(ブランド野菜を作る)。
・ネット販売やSNSを効果的に使う。農業そのものをPRする。
・有害鳥獣が潜む森林を整備する。有害鳥獣を多く捕獲する。
・機械代の負担を減らす。

■その解決策として農業従事者自身が努めていくこは?

 ・販路の拡大は自分自身で努力する。
・鳥獣対策として、獣が嫌がる液体を防護柵に散布することや、足元にグレーチングを設置するなど自身で被害を防止する努力する。

■行政に支援を求めることは?

・ブランド野菜の創作や舞鶴の気候にあった作物など、農業者、JA、行政が意見交換や情報共有や相談できる窓口を設ける。併せて行政のホームページでそういった情報を発信してほしい。
・保育や学校教育で農業体験を実施することで、農業という職業に触れる機会を創出することで、将来農家を目指す子が増える。
・学校給食に積極的に地場産品を取り入れることで、食料自給率を上げるとともに、農業や地元野菜に触れるきっかけとなる。
・山が荒れていることが獣が増えている要因と考えられるため、森林整備に重きをおくべき。
・鳥獣一頭当たりの捕獲料を上げるべき(近隣市より少ない)防護フェンスを現在のワイヤーメッシュより高さがありかつ強固なものを支給すべき。
・機械の購入補助や、補助メニューを増やしていただくことで、新規就農に対するハードルが下がる。

 

私の班ではこのような結果となりました。今後、出されたご意見を参考にしながら、議会で議論や調査などを行い、検討結果を秋頃公開予定としております。

報告書については近日中に舞鶴市議会公式ホームページで公開されますので、ご確認ください。

ご参加いただいた皆様、当日はありがとうございました。